WebLogic Application Server (以後WLS)をインストールして設定を行います。 ドメイン作成時にWindowsサービスにする方法がありますが、JDBCの設定などで 簡単にログを確認できるように最初は(ターミナルサーバ経由で)コマンドプロ ンプトから実行するようにし、後でサービス起動に変更します。スタンドアロン サーバとして構成するのでノードマネージャは使用しません。
BEAからダウンロードします。開発用途としてなら特にライセンス契約を 結ばなくても1年間使用できます。
http://www.beasys.co.jp/ から「ダウンロード->WebLogic Server 8.1J & SP」 で以下をダウンロードします。
BEA WebLogic Server 8.1 SP3 for Windows(32bit)
かなり時間がかかります。気長にダウンロードしましょう。
server813_ja_win32.exe を実行します。
beaホーム | c:\bea |
インストールタイプ | カスタム |
WorkshopやServer examples のチェックを外し、Server コンポーネントのみをインストールします | |
製品インストールディレクトリ | C:\bea\weblogic81 |
ノードマネージャ | いいえ |
ターミナルサーバ経由やサービスマネージャ経由(サービスとして設定した後)で起動します | |
追加インストール | XML Spyなし/Quickstartなし |
クラスタリングにしないのでノードマネージャはインストールしません。
「スタート->プログラム->BEA WebLogic Platform 8.1->Configuration Wizard」を起動します。
コンフィグレーションの作成または拡張 | 新しいWebLogicコンフィギュレーションの作成 |
コンフィグレーションテンプレートの選択 | Basic WebLogic Server Domain |
エクスプレスまたはカスタムコンフィグレーションの選択 | カスタム |
管理サーバのコンフィグレーション
Name | [コンピュータ名] |
Listen address | localhost |
Listen port | 7001 |
SSL enabled | off |
セキュリティのために管理コンソールもターミナルサーバでログインして使用 することにします。
管理対象サーバ、クラスタ、およびマシンに分散しますか? | いいえ |
データベース(JDBC)オプション | いいえ |
メッセージング(JMS)オプション | いいえ |
JDBCは手動で設定します。
管理ユーザ名とパスワードのコンフィグレーション
User name | weblogic |
User password | パスワード |
Confirm user password | パスワード |
Description | The default administration user |
追加のユーザ、グループ、グローバルロールのコンフィグレーションを設定します。 | いいえ |
Windowsオプションのコンフィグレーション
スタートメニューの作成 | いいえ |
管理サーバをサービスとしてインストール | いいえ |
後でサービスとして設定することにしますがとりあえずはターミナルサーバ 経由で起動するので「いいえ」としておきます。
サーバの起動モードおよび Java SDKのコンフィグレーション
WebLogicコンフィグレーションスタートアップモード | プロダクションモード |
Java SDKの選択 | JRockit SDK 1.4.2_04-8130@C:\bea\jrockit81sp3_142_04 |
Java SDK は開発環境では Sun JDK を使い、本番環境では JRockit を使う ことが推奨されています。ここで構築しているのは本番環境と同じ環境を 目指すST環境ですからJRockitを使用します。
WebLogicコンフィグレーションの作成
コンフィグレーション名 | wlsst(ドメイン名)(任意) |
コンフィグレーションの場所およびドメイン名 | D:\bea\user_projects\domains\wlsst (ドメイン名) |
コンフィグレーションの作成
サーバの起動 | チェックしない |
ドメイン名とドメインの設定ファイルのロケーションはここで設定します。 ドメイン名とサーバ名は同じにできませんのでドメイン名はサーバ名とは 異なる名前をつけます。今回は定義しませんがマシンはサーバ名と同じ名前 がつけられます。
SQL Server の JDBC ドライバを D:\user_projects\domains\wlsst (ドメイン名) にある startWebLogic.cmd の CLASSPATH に追加します。 またPointBaseをクラスパスから削除します。
set PRE_CLASSPATH=C:\java\SQLServer2000\lib\msbase.jar;C:\java\SQLServer2000\lib\msutil.jar;c:\java\SQLServer2000\lib\mssqlserver.jar set CLASSPATH=%PRE_CLASSPATH%;%WEBLOGIC_CLASSPATH%;%JAVA_HOME%\jre\lib\rt.jar;%WL_HOME%\server\lib\webservices.jar;%CLASSPATH% @REM Call WebLogic Server
startWebLogic.cmd スクリプトを使用して起動します。
C:\bea\user_projects\domains\wlsst>startWebLogic.cmd (省略) <2004/05/01 20時36分04秒 JST> <Info> <Security> <BEA-090065> <ユーザから起動 IDを取得しています。> WebLogic Server を起動するためのユーザ名を入力してください。(ユーザ名) WebLogic Server を起動するためのパスワードを入力してください。(パスワード) (省略) <2004/05/01 20時37分16秒 JST> <Notice> <WebLogicServer> <BEA-000360> <サーバが RUNNING モードで起動しました。> <2004/05/01 20時37分16秒 JST> <Notice> <WebLogicServer> <BEA-000355> <スレッド "ListenThread.Default" は IP アドレス *.* のポート 7001 をリスンしています。>
最後の「リスンしています。」と表示されたら起動完了です。 しかし、カタカナで「リスン」って何度みても馴染めませんね。
ブラウザから http://localhost:7001/console/ にアクセスすると管理コンソール が表示されます。
WebLogic Server でのサードパーティ ドライバの使い方 を参照して設定します。
「サービス->接続プール」で「新しい JDBC Connection Pool のコンフィグレーション 」をクリック
データベースタイプ | MS SQL Server |
データベースドライバ | Microsoft's MS SQL Server Driver (Type 4) Version:2000 |
JDBC接続プールのコンフィグレーション
名前 | MSSQLCP (任意) |
データベース名 | database (作成したデータベースに合わせる) |
ホスト名 | localhost |
ポート | 1433 |
データベースユーザ名 | user (SQL Server のユーザ名に合わせる) |
パスワード | (SQL Server のパスワード) |
パスワードの確認 | (SQL Server のパスワード) |
接続確認をおこなってから「作成」を押します。作成した接続をクリック して詳細を設定します。
一般タブ | 省略 | |
接続タブ | 初期容量 | 3 |
最大容量 | 3 | |
増加容量 | 1 | |
Statementキャッシュタイプ | LRU | |
Statementキャッシュサイズ | 300 |
「適用」ボタンを押します
パフォーマンスのぶれを最小限にするために特に理由がなければ初期容量と 最大容量は同じにします。
「サービス->データソース」で「新しい JDBC Data Source のコンフィグレーション」をクリック
名前 | MSSQLDS (任意) |
JNDI名 | MSSQLDS (任意) |
グローバル トランザクションを受け付ける | チェックを外す |
「続行」を押します
プール名 | MSSQLCP(作成したプールに合わせる) |
「続行」を押します
データソースの対象設定 | 対象サーバにチェックが入っていることを確認 |
「作成」を押します
サーバは1台で分散トランザクションは使用しないのでグローバルトランザクション を受け付けないようにしています。